アクティブファンドなのにインデックスよりも手数料が安いSOMPO123とは

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 素人投資家の中で、ドルコスト平均法による、長期・分散・積立投資は王道として浸透してきています。積立投資を行う場合、インデックスを選択される方がほとんどですが、それは、ファンドマネージャーであっても、相場の流れを長期的に読み当てることは困難であるため、長期間では、インデックスの方が多くのアクティブファンドよりも成績が良いと言われていること、そして、手数料の安さです。アクティブファンドはファンドマネージャーが状況に応じて銘柄選定等を行うことから、その分手数料が高くなります。それにも関わらず、インデックスよりも手数料が安いアクティブファンドが誕生しました。それが「SOMPO123」です。この商品が投資対象になり得るのかを検討します。

AERA 2022年2月14日号より(dot.)

SOMPO123とは

・MSCIコクサイ・インデックスに連動するアクティブファンド
・日本を除く先進国の中の123銘柄に投資
・米国の割合約74%
・組入上位はアップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、メタ
・信用格付けの低い銘柄は除く(テスラ除いている)
・信託報酬「0.077%」(税込) インデックスよりも安い

 SOMPO123とは「SOMPOアセットマネジメント」が出したアクティブファンドの商品です。日本を除く先進国の中から約123銘柄の株式を選出し投資しています。MSCIコクサイ・インデックス(日本を除く先進国22ヵ国に上場する大・中型株のうち、約1,300銘柄を採用。市場カバレッジ85%を目標に浮動株調整後時価総額の上位銘柄から採用)に連動するように運用します。信用格付けの低い銘柄は除く等の特徴があります。米国の割合が約74%、組入上位は「アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、メタ」等のインデックス投資でお馴染みの企業となっています。一番の特徴は信託報酬の安さ。投資信託の手数料は、①購入時手数料、②信託報酬、③信託財産留保額があります。このうち、①と③は無料となる証券が多いので、問題は②の信託報酬の手数料です。これは投資信託を保有している間にかかってくる手数料です。手数料が高いと、株価が上昇し利益が出ても、その利益部分が減少してしまいます。信託報酬は近年非常に安くなってきているのですが、アクティブファンドでは、ファドマネージャが銘柄選定をするなど、人件費がかかりますので、どうしてもこの信託報酬が高くなります。そのような中、SOMPO123は、信託報酬が「0.077%」(税込)と破格になっています。信託報酬はいくら安くなったとはいえ、長期間投資し続けると、だいぶかかってきます。例えば、毎月1万円を30年間投資した場合、SOMPO123(0.077%)とB商品(1.077%)では、信託報酬の差が90万円となります。このように長期で考えると、信託報酬のわずかな差が、大きな額となります。よって、信託報酬の安さだけをみれば、この商品は絶対にお得です。しかしながら、手数料の安さだけでは決められませんので、その他の条件をみて、この商品が投資対象になり得るのかをみていきます。

人気の投資信託商品との比較

 積立投資では「eMAXIS」シリーズが人気です。この商品の中から、全世界株式、米国株式(S&P500)、先進国株式、NASDAQ100との比較を行っていきます。
 sompo123は、先進国株式に投資する商品であるため、eMAXIS Slim 先進国株式に最も類似しています。

sompo123とeMAXISSlim先進国株式の比較

・sompo123の方がハイテク銘柄の比率が高い
・先進国株は1285銘柄、sompo123は123銘柄 分散効果は薄い 少数精鋭

 米国の比率はsompo123の方が若干多いものの、ほぼ差がない。IT,ハイテクはsompo123の方が多くなっています。上位10銘柄では、eMAXISSlim先進国株は、テスラが入っていますが、sompo123はテスラが入っていません。sompo123は信用格付けが低い銘柄を除いており、そのあたりに差がありそうです。
 一番の違いは、銘柄数です。eMAXISSlim先進国株は1285銘柄ですが、sompo123は123銘柄です。分散効果があるのは、eMAXISSlim先進国株の方ですが、sompo123のように厳選することで、高リターンが期待できる可能性もあります。

sompo123の懸念点

新商品であるがための懸念点
・実績が少ない
・純資産7.5憶円と少ない
・実質コスト、隠れコストが不明

 ちなみに2022年2月時点の両者のリターンの比較は以下のとおりで、どちらもマイナスだが、sompo123の方が若干低く抑えられています。

ポイント付与率
 信託報酬が高い方がポイントの付与率が高くなります。sompo123の方が信託報酬が安いので、ポイント付与率は低くなります。
(SBI証券の場合 so,po123:年率0.022% 先進国株:年率0.0365%)
 それでも、信託報酬はsompo123の方が安いので、全体的にみるとsonpo123の方がお得です。
(信託報酬 sompo123 0.077% 先進国株:0.1023%)

信託報酬-ポイント付与(SBI)

sompo123 0.055%   先進国株 0.065

sompo123を扱う証券会社

・SBI証券
・auカブコム証券
・松井証券
・PayPay銀行

NISA口座

対象

・NISA
・ジュニアNISA

非対象

・つみたてNISA

まとめ

 sompo123は先進国株式に投資する商品であるため、先進国株への投資を検討している人は検討対象になると思います。sompo123の設定日は2021/12/21と新商品であるため、リターンの推移、実質コスト、隠れコスト等が不明です。そのため、心配な人はしばらく様子見で良いと思います。また、既に、他の先進国株式に投資している人は、信託報酬やポイント付与の点で、sompo123とそれほど差がないのであれば、投資商品を変更する必要はないかと思います。
 一方、sompo123はアクティブファンドであり、アクティブファンドの中では信託報酬の安さが破格であり、インデックスよりも安いのは非常に魅力的であります。また、インデックス投資に近いアクティブファンドであるため、インデックスのように成績の安定化が期待できるため、長期的にみても、インデックスに劣らないのではないか。むしろ、インデックスの要素に、状況に応じて銘柄入れ替え等を行うことにより、インデックスよりも長期的に高リターンが期待できるのではないかと思います。信託報酬が安くて、成績も良い、もしかしたら、王道のインデックス投資を凌ぐ商品かもしれません。銘柄が123と少ないため、分散効果が弱いところが気になる方はいるかと思いますが、銘柄が多ければ良いということもありません。少数精鋭の方が安定感があり、高リターンが期待できることもあります。

sompo123は、良いとこどりのハイブリッド アクティブファンドかも 
十分投資対象になると思います。

ちゃんぴよ
ちゃんぴよ

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